2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

ランキング

検索窓

  • Loading

時計

相互リンクサイト

カウンター

無料ブログはココログ

« ノブローの中華な日常(第1話) | トップページ | 四川料理 蜀郷香 (シュウシャンシャン) 四谷三丁目 »

2012年6月21日

ノブローの中華な日常(第2話)

「麻婆豆腐」

01_3

02_2

03_2

04_3
                                                                      (寝太郎作)
さて問題。日本人が一番好きな中華料理は?
正解は、もちろん麻婆豆腐!……らしいです。
何かのアンケートでそういう結果が出た、という話をどこかで読んだ気がします。
(いい加減だなあ)

「麻」は「あばた」、「婆」は「お婆さん」で、あばた面のお婆さんが
作った料理だから麻婆豆腐、と若い頃に聞いて、なんとなく、
そんなお婆さん、まんが日本昔ばなしの「三枚のお札」に出てくる
山姥みたいに、おとぎ噺のなかの存在なんだろうなあ、と思っていました。

ところがびっくり! あばたの麻婆さん、どうやら実在の人物らしいんですね。
四川省には、麻婆豆腐発祥の店とされている店の流れをくむ料理店があって、
その店の案内によれば、陳さんという人の未亡人で、あばたがあるので
陳麻婆さんと呼ばれていた女性が1862年に作ったのが麻婆豆腐の起源なんだとか。

1862年といえば、日本では幕末。生麦事件が起こった年。
ぜんぜん近代ですよ!
中国四千年の歴史、なんて言ってるけど、日本では横浜に牛鍋屋ができた年だから、
ザンギリ頭を叩いてみりゃあ、文明開化の音がするくらい新しい料理ですよ!!
陳麻婆さん、山姥呼ばわりしてごめんなさい……。

ん?
っていうか、その逸話が事実だとすれば、今年(2012年)は、記念すべき
麻婆豆腐誕生150周年に当たるわけじゃないですか。
元祖の店では、キャンペーンでもやってるのかな……?

さて、この料理を日本に広めたのが、「中華の鉄人」こと陳健一さんのお父さんで、
四川飯店の創業者である陳健民さん、というのは有名な話ですね。
陳健民さんの麻婆豆腐の味は、日本人の舌にも合うようアレンジされたものだそうですが、
10数年くらい前から日本でも、本場四川風の花椒(ホワヂャオ、中国山椒)をバリバリに
効かせた、より本場を感じさせてくれる味も食べられるようになりました。
先日、陳健民さんのお弟子さん(全国にいらっしゃいます)のお店のひとつに行ったら、
「麻婆豆腐」と「四川麻婆豆腐」の2種類があって、好きなほうを選べるようになっていました。

この花椒のしびれるような辛さを、中国では、唐辛子の刺すような辛味を指す
「辣(ラー)」に対して「麻(マー)」と呼ぶそうです。

寝太郎 「麻痺の「麻」と、辣油の「辣」とおぼえておけば、試験に出ても大丈夫だぞ( ̄ー+ ̄)!」

ノブロー 「?? 何の……?」

寝太郎 「ちなみに、四川料理でよく用いられる、花椒、胡椒、辣椒(ラーヂャオ)を
 合わせて 「川味三椒(チュアンウェイサンヂャオ)」と呼ぶそうだけど……
 うーん、こっちは試験には出ないかな」

ノブロー 「だから何の試験だでよ( ̄Д ̄;;!!?」


(付記)

麻婆豆腐の発祥に関しては、諸説あるようです。
興味を持たれた方は、以下のリンク先をごらんになってみてください。
食に対する驚異的な探究心と博識を誇る魔神さんが運営する
『ドダン・ブーファンのポトフ』というサイト内のページです。

『ドダン・ブーファンのポトフ』麻婆豆腐

こちらにも書かれているとおり、中国では結婚している女性のことを「婆」と
呼ぶので、若い妻に対しても「婆」あるいは「老婆(ラオボ)」(!)と呼びかけることが
あるそうです。(「老婆」は、「おかみさん」という庶民的な呼び方)

では、お婆さんのことはどう呼ぶか?
正解は「老婆婆(ラオボーボ)」だそうです。
試験には出ないかもしれませんが、おぼえておくといつか役立つかもしれません。

『ノブローの中華な日常』目次

« ノブローの中華な日常(第1話) | トップページ | 四川料理 蜀郷香 (シュウシャンシャン) 四谷三丁目 »

00.ノブローの中華な日常」カテゴリの記事

コメント

リンクありがとうございます。

元々、定説として流布していたのは、「その1」の説です。
現在、成都市に何店舗もある陳麻婆豆腐は、「その3」の説です。

中国は共産主義国なので、有名なレストランは国営なのです。
そして陳麻婆豆腐は、国営企業。
中国からさかんに、「その3」の説が発信され、今では日本でもその3の説が定説かのような認識です。

言論統制をする中国で、本当の事なんて、なかなか発信出来ません。
自分は現在の陳麻婆豆腐は発祥と言う説に、胡散臭さを感じています。

魔神さん

なるほど。
僕はネットで見つけた“元祖麻婆豆腐”の店「陳麻婆豆腐餐庁」にあるという
案内を紹介したのですが、つまりはそういう可能性が高いわけですね。

日本では、たとえば『中華料理四千年』(文春新書)という本をひもとくと、
麻婆豆腐の起源については、「時代は清朝の同治年間(1862年~1875年)に
までさかのぼる」(70ページ)と清朝ならぬ慎重に幅を持たせた書き方になっています。

ちなみにこの本では、魔神さんが紹介されているような麻婆さんのバックストーリー
については触れられておりません。

その代わり、使い古しの油をたっぷり鍋に入れて超高温で炒める「火督(ドゥー)」
(※漢字が登録されていないので2字になっていますが、一文字)
という調理法により麻婆豆腐が誕生したという、なかなか具体性のあるエピソードが紹介されています。

へたった油の力を補うために、通常の強火よりさらに強火にして、
時間をかけて炒め煮にする方法で、油が貴重だった時代の庶民の知恵だとか。
つまり、貧しいお客さんが多かった店で、あばたのおかみさんが作ったのは、
そもそも節約料理だったという。

うーん。これも「その3」を前提としているような気がしてきましたね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ノブローの中華な日常(第1話) | トップページ | 四川料理 蜀郷香 (シュウシャンシャン) 四谷三丁目 »